機会をつくる、土壌をつくる

工藝を通して、人のよき営みの場づくりをする。

作る人、使う人。
それぞれが関わり合って心豊かに今を生き、これからの今に光を抱けるように。

仕事は土づくり。
土壌を作ること。
工藝を介した営みが、有機的に育まれる場、機会を創ること。

作り手が世に出る土壌として「工房からの風」の企画運営。
世に出たあとの進化成長の土壌として百貨店催事などの企画運営。
書籍や小冊子、webでの文章を通しての発信。
日々集える場として都心でのギャラリー・ショップ(ヒナタノオト)の運営。

工藝、暮らしに生きるものづくり。
それらが育まれていくための一滴となれるように。
そう希って場づくりを進めていきたいのです。

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ああ、すっきりしました!

今まであちらこちらにぶつかりながら考え、進んできたこと。
ようやく進べき航路が鮮やかに見えてきたのです。
昨年のメセナ大賞から、今回の伊勢丹展を通して。

工房からの風は、これから世に出ていく作家のための豊かな土壌に。
百貨店催事は、世に出たあとの作家がよりよい仕事へ進み、継続させていくための土壌に。
これらハレの機会のほかに、
ケ(日常)の場、基地のような場として、都心にヒナタノオトを。

私自身が「もの」を示すのではなく、
ひとつひとつ咲くべき花、生すべき果実にとってのよき土壌を育むこと。
工藝やものづくりにおける「派」!?や考え、感性の傾向にとらわれず、
ひとつひとつの草木の可能性を引き出せるように励むこと。

でもね、もちろん、何でもあり、ということではありません。
そう、ここでも庭、をたとえにしてみましょう。
創りたいのは、今、美しいと思う草花ばかりを集めた単一な庭ではないのです。

今、美しいと感じる草花に心寄せ、庭の中で響かせながら、
これから芽吹き、生長していくものの余白をもった庭。
といったらよいでしょうか。
その折々にどう映るか、奏でられるか。
その美しさ、ハーモニーには、もちろん私の目と力が問われることと思います。

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今回、お客様や百貨店の方々からおっっしゃっていただきました。
この催事の空間、とってもよいと。
お客様と作家が豊かに言葉を交わし、目当てのものだけをゲットするのではなく、
ぐるぐると時間をかけて作品巡りをしてくださる様子が。

これって「工房からの風」、そのものです。
あの野外ならではの和やかさが、賑わいの百貨店の中で再現されている。
そして、共通なのは、その場の方々の表情、笑顔。
入手することだけが目的ではなく、真剣に作られたものを介しての交流が生まれていること。
そのことが放つよきエネルギーが、きっとあの独特な雰囲気を生み出しているんですね。
賑やかだけれど、和やか。

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けれど、企画者としては、今展ではまだまだ、だと思っています。
作家のモチベーションにばらつきがありましたから。
今展のために命を削るかのごとく制作に励んだ作家もいれば、
通常の流れで参加くださった方もいます。
それは、企画者の私の力不足ですね。
よく自覚しています。

でも、そういうんじゃだめだよね。
もったいない、ってはっきりわかってしまった。
なので、次回(おそらく来年の春に同会場)には、
すべての出展者ともっともっとやりとりをして、
進化した仕事を全員に見せてもらおうと思っています。
伊勢丹での「『工房からの風』から」展は、そういう機会、土壌として存在するように。

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このブログは2年も前から作っていながら、なかなかアップできなかったのでした。
でも、今日がちょうどよい日和となりました。
お知らせではない、私の心の庭での種や芽、花や果実の移ろい。
ときどき記していきますね。

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